YouTubeから聞こえるアメリカの声

Elvis Costello, My Aim Is True Benefit

In Music + on 2007/11/10 at 10:43


Elvis Costello 1st TV Appearance
エルビス・コステロ、初テレビ出演(クリップ冒頭注:録画の質が良くないことを謝罪する。この録画テープしか残っていない。質は劣るが、コステロ初テレビ出演の記録としての価値は無限であるはずだ。)

– – – – – – – – – –
エルビス・コステロは多忙か?非常に多忙だ。シンフォニー・オーケストラとの世界ツァーの合間に、ボブ・ディランとのソロツァー、自分のバンドElvis Costello and The Impostersのコンサート、そして巨匠アレン・トゥーサンとの共演、Twyla Tharpeの舞踏音楽をマイアミ・シティー・バレー団のために執筆、ダイアナ・クラールとのもうすぐ一歳になる双子の子供たちの愛情いっぱいの父親‥たぶん物思いにふける時間もないはずだ。

そんな多忙まっただ中のエルヴィスが、なぜサンフランシスコのクラブ、Great American Music Hallに演奏に来るのか?旧友、そして一時コステロのキーボード奏者でもあったAustin de Loneオースティン・デ・ローンのためだ。ベイエリア住人であるオースティンも、やはり多忙なミュージシャン、そしてキャロラインとリチャードという二人の美しい子供の父親である。リチャードは9歳6ヶ月、Prader-Willi Syndromeプラダー・ウィリー症候群という病気を持って生まれた。とても珍しい遺伝子異常の病気で、複数の障害に加えてmorbid obesity病理肥満の大きな原因となるものだ。(身体がカロリーを燃焼できず、普通に食べていると病的に肥満になってしまうため、患者はいつも空腹状態でいなければならない。)プラダー・ウィリー症候群患者は、成長に伴って生活の困難が増して行く。リチャードも成長につれて特別施設で生活しなければならなくなる。

オースティンと妻のレズリーは、息子のリチャード、そして同じ病気を持つ人々の生活をもっと楽に快適にするために行動することを誓った。非利益団体The Richard de Lone Special Housing Projectを設立し、プラダー・ウィリー症候群患者の子供も大人も住める、最高設備の整った施設をベイエリアに建てる、そして現存する多くの施設を改良していくのが目標だ。

この活動資金を集める計画を、オースティンとエルヴィスは思いついた。30年前にイギリスで録音されたエルヴィスのデヴューアルバム「My Aim Is True」で演奏したミュージシャンを集め、一緒に再現コンサートをする計画だ。マリン・カウンティーのバンド「Cloverクローヴァー」は、快く演奏のドネーションに応じ、初めて、このアルバムの全曲が録音メンバーでライブ再現されることになった。コンサートの収益はすべて、The Richard de Lone Special Housing Projectに寄付される。

The Richard de Lone Special Housing Project / Concert

Great American Music Hall 11.8.2007
Elvis Costello and Clover

– – – – – – – – – –
コンサートレヴュー
SF Chronicle: Costello’s aim – at 1977 – is still true (写真有)
SJ Mercury: Concert review: With Clover, Elvis Costello’s aim is true

コンサートについて(写真有)
SF Chronicle: Costello, band regroup for good cause

– – – – – – – – – –
このチャリティーの一環で、エルヴィス・コステロがサイン入りギターをeBayオークションに出点しています。海外にも発送するそうです。
Elvis Costello AUTOGRAPHED LTD Edition Fender Guitar
Elvis Costello AUTOGRAPHED LTD Edition Gibson Guitar
Autographed by Elvis Costello! US $2,500.00

– – – – – – – – – –
日本のプラダーウィリー症候群情報サイト
(アートを使った素晴らしい活動が紹介されています)
プラダーウィリー症候群(Prader-Willi Syndrome)の情報のメモ

– – – – – – – – – –
関連ブログ: プラダー・ウィリー症候群のチャリティーコンサート:ニック・ロウ、ジム・ケルトナー、ライ・クーダー、エルヴィス・コステロ(ライブクリップあり)
https://100voices.wordpress.com/2009/06/21/richard-de-lone-special-housing-project

  1. 素晴らしい情報ありがとう。
    僕の娘もprader-willi症候群児で現在8歳です。
    根本治療法はまだ無いので、アートの力で励ますことぐらいしか出来ません。
    エルビス・コステロさんの、この情報は、とても勇気付けられます。紹介いただいて、感謝です。
    googleのblog検索で、見つけて拝読しました。
    僕のblogに、こちらのページを転載して、紹介させていただいても良いですか?よろしく御願いします。

  2. てつろうさん、こんにちは!
    転載いつでもどうぞ♪素晴らしいニュースが広がるのがとても嬉しいです。この文章はこのコンサートが行われたGreat American Music Hallのサイトの紹介文の翻訳です。そのことを付け加えていただければ嬉しいです。

    Great American Music Hall 11.8.2007
    Elvis Costello and Clober
    http://www.gamh.com/artist_pages/elvis_costello_clover_110807.htm

    このコンサートに行きました。プラダー・ウィリー症候群の息子さんを持つオースティン・デ・ローンさんの演奏や奥さんのスピーチ、資金作りのためにTシャツやCDやサイン入りポスターも売られました。大スターのエルヴィス・コステロは自分の大事なギターにサインをして、オークションに出品しています。このコンサートはデ・ローン家の息子さんのプロジェクトのためでしたが、その支えとなっているPrader-Willi California Foundation(PWSカリフォルニア基金)のメンバーの方や患者さんたちもいらしていました。

    The Richard de Lone Special Housing Project / Concert
    http://www.rdshp.org
    Prader-Willi California Foundation
    http://www.pwcf.org

    この病気のことを私はこのコンサートまで知りませんでした。この日記分を載せる時に検索して、米国のたくさんの州にPWS基金があることを知りました。世界の団体や基金がネットなどで繋がって、励まし合いの輪が広がりますように♪

    てつろうさんのサイト、日記本文に掲載させていただきますね。

  3. てつろうさん、追加情報です。
    このコンサートを行ったオースティン・デ・ローンさんが中心になって、9月にもPWSへの認識を高め研究を促進するためのイベントが開催されていました。ベイエリアのサンラファエルで行われた「The Great American Blues and Barbeque Festival」で、今年で二回目だそうです。多数のバンド演奏、屋台などに加えて、PWSの説明も行われたようです。

    The Great American Blues & Barbeque Festival
    http://www.teamproevent.com/events/Blues-BBQ.html

    Marin IJ: San Rafael fired up for barbecue in the street
    http://www.marinij.com/lifestyles/ci_4196151

  4. saoriさん、感謝です。当方のblogに転載させていただきました。文面で具合の悪いところなどあれば御指摘ください。
    これからもよろしく御願い致します。

コメントを残す