YouTubeから聞こえるアメリカの声

Archive for the ‘Native American’ Category

What Is Thanksgiving?

In Civil RightsNative American on 2007/11/22 at 10:50

History Channel “Desperate Crossing: The Untold Story of The Mayflower” CM
テレビ番組「メイフラワー号の語られなかった物語」CM
(番組はシリアスですが、CMはコミカル!)

学芸会の子供たちの劇「最初の感謝祭。メイフラワー号は嵐に襲われました。みんな気分が悪くなりました。上陸すると大雪で凍え死にそうになりました。そこでインディアンから食料を盗み、インディアンの墓地を荒らしました。」
頭を抱える父兄‥
学芸会の子供「それから一緒に御馳走を食べて、フットボールをテレビで見ました!」
大拍手する父兄‥
学芸会の子供「みんなハッピーエンドが好きなんだよね‥」

History Channel “Desperate Crossing: The Untold Story of The Mayflower”
Amazon.com: The Desperate Crossing: The Untold Story of the Mayflower (2006)

– – – – – – – – –
Teaching Tolerance: Thanksgiving Mourning
7~12学年用指導教材: 感謝祭の喪

感謝祭はピルグリムとインディアンの平和的な異文化交流から始まったと語り継がれています。Wampanoag ワンパノアグ族にも入植者にもそれぞれ収穫祭があったのは事実ですが、それから50年もしないうちにワンパノアグ族の自由は奪われました。アメリカ先住民の一部では、感謝祭は祝い事ではありません。むしろ先住民を悲劇に追いやった、植民地化の始まりの象徴とされています。

この指導では、二人のアメリカ先住民が書いた文書を教材に使用します。

ひとつは1970年に Wamsutta James ワムスタ・ジェームスによって書かれたスピーチ。このスピーチから「National Day of Mourning 全国追悼の日」が生まれ、一部のアメリカ先住民はこの日を感謝祭と呼ばず、追悼の日として行事を行うようになりました。彼らにとって「感謝祭」は「何百万もの民を虐殺され、土地を奪われ、伝承文化をことごとく破壊された」ことを思い出させる日なのです。「追悼の日」という言葉には、古くから伝わる精神文化へのつながりがあります。そしてこの日には、現在も続いているアメリカ先住民に対する人種差別と抑圧に対するプロテストも行われます。

もうひとつは Jacqueline Keeler ジャクリーン・キーラーのエッセイ。Dineh(ナバホ)族とYankton Dakota Sioux(スー)族の一員で、カリフォルニア州オークランドの American Indian Child Resource Center アメリカインディアン児童センターで働いています。彼女は前述の人々と違って感謝祭を祝います。しかしその視点は一般アメリカ人と異なり、先住民の立場で、この日を過去と現在の苦悩からのヒーリングの日として祝うのです。

以下の項目を話し合いましょう。
○入植者たちがインディアンに行ったことに、あなたが感じていた感謝祭の価値がありますか?
○参考文書の中にあなたが知らなかった事がありますか?もしあればそれらがなぜ一般の人に知らされていないと思いますか?
○感謝祭をプロテストの日とする考えと、ヒーリングの日として祝う考えと、どちらに共感しますか?どちらが有効だと思いますか?

最後にワムスタ・ジェームスとジャクリーン・キーラーに、感謝の手紙を書きましょう。知恵と視点を与えてくれたことへの感謝、そしてあなたが学んだ事とあなたがどう変わったかを伝えましょう。

ワムスタ・ジェームスのスピーチ
National Day of Mourning 全国追悼の日

ジャクリーン・キーラーのエッセイ
American Indian Child Resource Center アメリカインディアン児童センター

– – – – – – – – –
Teaching Tolerance は人々の違いへの寛容さを教える情報サイト。米国における現在進行形の人種差別を中心に、幅広い記事や教材を提供し、個人や団体や教育機関によって活用されている。年二回雑誌も発行している。民権運動に関心のある方には必読!

TeachingTolerance.org
Teaching Tolerance Magazine

13 Grandmothers

In EnvironmentHuman RightsNative American on 2007/11/01 at 08:29


‥2004年10月、イロコイ族の故郷ニューヨーク州フェニシアで、歴史的な会合が開かれた。何千年も昔の祖先の予言に従って、世界中から13人の先住民族おばあちゃんが集まった。予言は伝える「人類の歴史で最も重要な時が来る。もし今私たちが道を変えなければ、悲劇がやってくる」予言はさらに伝える「この時、おばあちゃんたちが現れて集まり、私たちの道を照らしてくれる」予言の通りにおばあちゃんたちは現れた‥

13人のおばあちゃん、連盟宣言

私たち13人の先住民族おばあちゃんは、2004年10月11日から17日の間、ニューヨーク州フェニシアに集まりました。イロコイ連邦の東西南北から、アリゾナ熱帯雨林から、北アメリカ北極圏から、アメリカ北西原生林から、北アメリカ大地から、中央アメリカ高地から、サウスダコタの「黒い丘」から、オアハカ山地から、アメリカ南西砂漠から、チベット山岳地から、中央アフリカ熱帯雨林から。

世界中のコミュニティーに広がる伝統的なメディシン・ピープル(知恵者、治癒者)がお互いを確認し合い、共通の視野で新しい世界連盟を作るために、ひとつの場所に集まりました。

私たちは13人の先住民族おばあちゃんによる国際連盟です。私たちはひとつに団結しました。母なる地球のために、そしてそこに住むすべての生き物と、7代先までの子供たちのために、祈りと教育と治癒を行うための連盟です。

私たちは母なる大地に今まで訪れたことのない様な破壊、私たちの空気や大地の汚染、残虐な戦争、世界に蔓延する貧困、核兵器と核廃棄物、物質文化の高騰、地球の民の健康を脅かす流行、先住民族の知恵の破壊、先住民族の生活様式の破壊、それらを深く考え心配しています。

私たちは13人の先住民族おばあちゃんによる国際連盟です。私たちは、祖先から伝えられた祈りや、平和を保つ方法、ヒーリングの方法が、現在の地球に強く求められていると信じます。私たちは子供たちを育成し、教育し、訓練するために集まりました。私たちは子供たちが伝統儀式を受け継ぎ、法律で規制されずに薬草を治癒に使う権利を確立するために集まりました。私たちは、私たちの民が住み、文化が根付いている土地を守るために、伝統メディシンを守るために、そして地球そのものを守るために、集まりました。私たちは、この知恵を伝えることで、不確かな未来に光を投げかけることができると信じています。

私たちは「創造者」を讃える人々すべてに参加します。そして私たちの子供たちのために、世界平和のために、母なる地球の治癒のために、働き祈る人々に参加します。

13人のおばあちゃん
アーマ・ボンボ(タマング族ネパール)、マーガレット・ベハン(アラパホ族アメリカ)、リタ・ピトゥカ・ブルメンステイン(ユピク族アメリカ)、ジュリエタ・カシミロ(マザテク族メキシコ)、マリア・アリス・カンポス・フレイレ(ブラジルアマゾン)、フローデマヨ(マヤン族アメリカ)、ツェリング・ドルマ・グヤルトング(チベット)、ビアトリス・ロング・ビジター・ホーリー・ダンス(ラコタ族アメリカ)、アグネス・ベーカー・ピルグリム(タケルマ族アメリカ)、モナ・ポラッカ(ホピ族アメリカ)、バーナデッテ・レビエノット(オミエン族アフリカ)、クララ・シノブ・ルラ(ブラジルアマゾン)

13人のおばあちゃんの活動
2004年秋、ニューヨーク州で連盟結成
2005年春、ニューメキシコ州で第二回集結と会議
2005年夏、ブラジルアマゾンおばあちゃんとアフリカおばあちゃんの交流
2006年春、メキシコで第三回集結と会議
2006年秋、インドで第四回集結と会議、ダライ・ラマと会う
2007年春、サウスダコタ州で第五回集結と会議
2008年秋、アフリカで第六回集結と会議予定

13人の先住民おばあちゃん国際連盟
GrandmothersCouncil.com

– – – – – – – – –
13人のおばあちゃんの本
Grandmothers Counsel the World
amazon.com/dp/1590302931

13人のおばあちゃんのドキュメンタリー映画、現在製作中!
For The Next 7 Generations: The Grandmothers Speak
ForTheNext7Generations.com