YouTubeから聞こえるアメリカの声

マットはどこだ?

In Music + on 2009/03/30 at 00:42

I believe globalization is forcing our brains to evolve.
僕は信じる。世界がどんどん身近になるのだから、脳も進化させなくちゃ。

僕はこの年齢の誰よりも、多くの国を体験するすごい機会に恵まれた。何年か前にバックパックひとつで旅に出て、ビデオを撮ったんだ。いろんな国のエキゾチックな場所で、僕が(すごくへたくそだけど)踊っているビデオ。ネットにアップしたのを友達が見始めた。そうしたらそのうち何百万もの人が見るようになった。スポンサーが付いて、この素敵なアクシデントの旅を続けることになった。それからまた二つビデオを作った。7大陸70カ国で踊ったビデオ。行く先々で会った人たちは、みな僕と一緒に踊りたがった。だから一緒に踊ったんだ。トロントから東京そしてトンブクトゥまで!

旅をして僕が思ったこと。人々はコネクトしたがっている。繋がりたがっている。聞いて欲しい見て欲しい、そして遠くから来た人のことを聞いたり見たりしたがっている。僕もそうだ。だから旅に出たんだ。でも同時に僕の脳はこんなことも思っている「わけのわからない広大な世界に出て行くな、自分の世界にいるのがいい」

僕の脳は、小さな世界、たぶん20人くらいで出来た部族で生きるように作られているんだと思う。それ以上大きくなると、僕はどうしていいかわからなくなるんだ。

だけど僕はこうして世界60億の人たちの中にいる。みんなが繋がっているのがわかる。旅をしなくても、地球の反対側の人に影響が届く。コーヒー1杯買うだけで、ガソリン満タンにするだけで。僕の部族は地球規模に広がったんだ。良いのか悪いのかわからないけれど「部族」の概念は確かに変わったんだ。問題は世界が変わったことじゃなくて、僕の原始的な脳がついていっていないっていうこと。

僕は「違い」に敏感なんだ。みんなもそうだろう?僕らと違う振る舞いをする人はすぐにわかる。普通にしていると、それを「脅威」に感じることが多い。きっと僕の脳が敵を察知するように作られているからだと思うけれど、こうして世界を旅していると、それは逆効果なんだ。

僕がいろんな土地の人々と踊っている時、みんな微笑んでる、笑っている、無邪気におどけている。僕が感じる「違い」はとても小さなものに感じる。世界がとってもシンプルで、僕の原始的な脳でさえとっても幸せになる。

僕は信じる。僕の子供たちは、ひとつに繋がった世界部族の中で生きていけるような、少し進化した脳を持つようになる。子供たちはもっと興味津々で、もっと吸収したがり、繋がりたがる。

僕は信じる。僕の子供たちは、知らない人々と目を合わせた時、「違い」を感じる前に「同じ」ところを見つけるに違いない。

– マット・ハーディング

NPR This I Believe: Dancing To Connect To A Global Tribe by Matt Harding
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=102423050
「This I Believe」は、1950年の同名のラジオ番組を元にした番組。多岐に渡ってアメリカに住む人々が、自分の哲学や人生の指針を分かち合う。

Where The Hell Is Matt? マットはどこだ?
http://www.wherethehellismatt.com

2006

2005

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