(ポール•ニューマン)僕は「運」を信じている。「運」によって人の人生は大きく変わる事を。幸運、悪運、どちらとも言えない運。僕の博愛活動はそれらが組み合わさってできたものなんだ。自分よりも幸運に恵まれていない人々に、手を差し伸べることほど素晴らしい事はない。僕にしてみれば、それほどはっきりしていることはないよ。
– ポール•ニューマンが極めたのは演技、情熱の対象はレース、愛するものは家族と友達、そして彼の心と魂はすべての人のために世界をより良い場所にするために注がれた –
僕の食品会社(ニューマンズ•オウン)はあるクリスマスにひょんなことから始まった。ワインとかそういうプレゼントはもうマンネリ化してしまっていたから、いつも自分で作っていたサラダドレッシングをワインボトルに入れて、近所の人たちに持って行ったんだ。数ヶ月後の2月1日、隣人の一人が訪ねて来て言った「二本目はあるか?」
(A.E. ホッチナー)スーパーマーケットから注文が来たという報告書を見ながらポールは私に言った「これは利益になるかもしれない。でも僕は役者だし、君は作家だ。食品産業で儲けるわけにはいかないよ。これは全部寄付しよう。」
– 現在までにポール•ニューマンとニューマンズ•オウン基金は、世界の何千もの慈善団体に2億5千万ドル以上を寄付した –
(ポール•ニューマン)基金の目的の視野は広かった。老人や児童を助ける事、その時々に起こる緊急災害の援助、都市貧困地区の芸術や教育活動、そして環境保護..。
(A.E. ホッチナー)中でも誇りなのは、重病の子供たちのための「Hole In The Wall Gang Camp / 壁の穴ギャングのキャンプ」だ。
(ポール•ニューマン)落ち込んだ時はここに来る。ここに来ると、この国が持つ寛大さを再確認することができるんだ。
(キャンプの子供)ポールはいつもここに来ると、ニッコリ笑いながら座っていたよ。子供たちが幸せにしている様子を見る事、それが彼にとって一番の勲章だったんだと思う。
(ポール•ニューマン)一年のうちの六ヶ月を病院で過ごしている子供がいる。その子がキャンプに来て言うんだ「このキャンプに来たいから僕は生きるんだ」ずっしり来る言葉だよ。
– 「Hole In The Wall Gang Camp / 壁の穴ギャングのキャンプ」は世界で最も大規模の、重病を持つ児童のためのキャンプ団体。今までに13万5千人以上の子供たちが参加した。すべて無料で –
(ポール•ニューマンから視聴者へ)「壁の穴ギャングのキャンプ」に時間や支援金、そして情熱を注いでくれるすべてのみなさん、ほんとうにありがとう。僕はキャンプから、とてもたくさんのものを得ています。人が得られるものとして最高のものを。子供たちが必要としているもの、そして幸せをを与える手助けができること、こんなに素晴らしい事はありません。僕はほんとうに幸せです。ありがとう。
Paul L. Newman
1925-2008
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Newman’s Own Foundation
http://www.newmansown.com/foundation
The Hole In The Wall Gang Camp
http://www.holeinthewallgang.org
Hole In The Wall Camps
http://www.holeinthewallcamps.org
Hole in the Wall Gang
http://en.wikipedia.org/wiki/Hole_in_the_Wall_Gang
http://en.wikipedia.org/wiki/Butch_Cassidy_and_the_Sundance_Kid
西部開拓時代、ワイオミング州のHole-in-the-Wall Passに集まっていたならず者のグループのこと。各地にたくさんのグループが組織されていた。ブッチ•キャシディーとサンダンス•キッドは有名なメンバー。