KRON4 News 4.2.2008
(アナウンサー)サンフランシスコ市議会は(中国オリンピック聖火の受入れに対して)柔軟な案「聖火を歓迎した上で中国政策への反対の姿勢を示す」と強固な案「警告と抵抗運動で聖火を迎える」のどちらかで議論していましたが、強固案が多数の賛同で通過しました。投票の様子を聞いてみましょう。
(議会)賛成8、反対3、強固案通過です。
(アナウンサー)議会の傍聴席を埋め尽くしたプロテストグループはとても喜んでいます。この強固案で具体的に施行されるのは以下の項目です。
Olympic Torch Resolution (by Supervisor Chris Daly)
●Commends protest torch relays
平行して市に到着する「人権の聖火」を称賛歓迎する
●Welcomes torch in spirit of Games
オリンピック精神においての聖火を歓迎する
●Lists pages of alleged atrocities
中国が関与する人権迫害残虐行為を列挙して式典で読み上げる
●Urges Mayor to speak against China
市長が歓迎式典の場で中国への警告スピーチをするよう要請する
市長はスピーチを回避する可能性もありますが、この案の提案者であるChris Dalyクリス・デリー市議員は「沈黙は間違いだ」と主張しています。
(クリス・デリー)聖火が到着する時に、このサンフランシスコで、もし警告や抵抗がなかったら、それもまたニュースになります。サンフランシスコが共犯になります。‥聖火が到着する時、世界はサンフランシスコの立場を知ることになると思います。聖火が通過するルートでもはっきりするはずです。
(アナウンサー)聖火が到着する際、デリー市議員は自分もプロテストの一員になると言っています。が、Gavin Newsom ギャビン・ニューソム市長は「オリンピックには政治は関係ない。中国に抗議する時間は、オリンピックの後にたっぷりとある」と既に述べています。その実、市議会に市長の決断を撤回する票数があるとしても、市長はこの案への署名を聖火到着後に延ばすこともできるのです。
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中国オリンピック聖火プロテストイベントの一部
Human Rights Torch Rally 人権の聖火
中国の人権迫害行為に抗議する、6大陸40カ国150都市に広がる草の根団体。人権の聖火はオリンピック聖火と平行して各地を周り、4月5日のサンフランシスコの後米国都市を回りながら啓蒙活動を続ける。
http://www.humanrightstorch.org
http://www.youtube.com/watch?v=4m6tU8Fj23o (キャンペーンクリップ)
http://www.youtube.com/watch?v=xGSaisABEZ0 (4月5日SFイベントの模様)
Race For Tibet チベット救済
国際チベット救済団体ICTによるイベント
4月7日月曜7時バークレー大学(討論会)
4月8日火曜6時サンフランシスコ市議会前国連プラザ(スピーチ、エンタテインメント、蝋燭追悼会、参加: Richard Gere リチャード・ギア、Desmond Tutu 大司教デスモンド・ツツ)
http://racefortibet.org/sanfrancisco
http://savetibet.org
http://www.youtube.com/watch?v=McEuyr2VWww (キャンペーンクリップ)
Save Darfur ダルフール救済
全米のダルフール救済団体がサンフランシスコに集まり、中国が加担するダルフールの民族殺戮に抗議する。参加者は聖火と平行してルートを移動する予定。
4月9日水曜午前11時から午後4時
http://www.savedarfur.org/page/content/china_sfevent/
オリンピック聖火ルート地図
http://www.sfgate.com/cgi-bin/object/article?f=/c/a/2008/04/02/BA97VU1VT.DTL&o=0