アナウンサー: 先日テキサス州ヒューストンのオバマ選挙事務所のビルの、巨大なオバマの壁画のことをお伝えしましたが、今日はそれがどのように描かれたかお伝えしましょう。
アーティスト: 僕たちはオバマ事務所に描くことを依頼されました。キャンペーンを芸術的に表現するためです。この絵はシェパード・フェアリーの作品です。知っている人には有名なのですが、国際的なポスターキャンペーン「Obey Giant」の作者です。普通のポスターを貼るのではなくて、壁画に復元することにしました。結構うまく出来てきています。大統領選挙の日までこの壁に残っているといいなぁ。
アーティスト: 僕が思うに、誰に投票するかは問題じゃなくて、投票すること自体が大事なんですよね。地域コミュニティーには、もっとアートを使ったアクションが必要だと思います。どんなメッセージを託しても構わない。この壁画の場合は「The medium is the message」(手段自体がメッセージだ‥シェパード・フェアリーのモットー、文明評論家マーシャル・マクルーハンの言葉)他の町はあまりこういうことをしていません。僕らのこの壁画を見て「よくやった!」と言われたいですよね。
Obama Mural
http://myspacetv.com/index.cfm?fuseaction=vids.individual&videoid=28694820
Obama mural “Hope”
http://flickr.com/photos/primoprics/sets/72157603947276878/
Shepard Fairey: Obey Obama
シェパード・フェアリー:デザイナーの強力なポスターシリーズによる候補者支援
(インタヴュー内容の一部)
– なぜオバマを支援する様になったのですか?
最初は2004年の民主党大会のスピーチに感動して。それ以来ずっと感動し続けている。戦争に正面から反対したり、どんな場面でも自分の信じていることを堂々と言っている。だから自腹で支援しようと思った。民主党の候補に決まるまで待てば、と言われたけれど、待てなかった。確実に民主党候補にするための支援が大事だから。
– どうやって始めたのですか?
僕の今までのやり方は、街にポスターを貼る活動だから、そういう違法活動とはかかわりあいたくない、と言われるかもしれないから、知り合いを通してポスター制作の意思を伝えたんだ。ポスター制作はOKということで、僕は一晩で作って、印刷して、サイトにアップした。
– 反応は?
もの凄かった!15分で売り切れた。最初の売り上げでキャンペーンの規模拡大資金にした。「PROGRESS」の文字を入れて350枚売って、350枚を配布用にさらに印刷、それから「HOPE」の文字をつけたものを3000枚配布用に作った。
– オバマ選挙事務所の反応は?
ポスターへの反響はとても強く、事務所にも問い合わせがあるらしい。このポスターキャンペーンは見守っているようだ。でも正式なキャンペーン商品として売るための別のポスターの依頼があった。直接効果になるよね。だから僕は引き受けるつもり。もっと早く依頼してくれれば良かったのにと思う。でもこのポスターもオンラインでたくさんの人に渡ったし、嬉しいよ。この作品はメディアとかで「Cool! かっこいい!」と言ってもらうために作ったのではないから。
Shepard Fairey: Hope / Elysian Park
http://obeygiant.com/post/hope-elysian-park