2007年6月20日: NAACP(全国有色人種地位向上協会)告知
2007年7月9日、ミシガン州デトロイトでの第98回年次大会にて、NAACPは「N-Word(ニガーという言葉)」を埋葬するための葬儀を行います。アメリカ最大で最も権威と影響力を持つ民権団体NAACPの代表と賛同者たちがコボ・ホールに集まり、「N-Word」を安置した棺桶を掲げて行進し、ハート・プラザで葬儀を行います。人種差別語の中で最も邪悪な「N-Word」のための葬儀です。
1944年、デトロイトでジム・クロウ(文末を参照)が葬られました。63年経った今、私たちは再びデトロイトに集まり「N-Word」に最後の別れを告げるのです。
「N-Word」葬儀はNAACP青年部が開始した「STOPキャンペーン」の一環です。メディアにおいて、アフリカ系アメリカ人のイメージの品位を下げるような表現、特にアフリカ系アメリカ人女性の尊厳を汚すような表現を辞めさせようというものです。これらのイメージは、歌やミュージックビデオにも反映しています。NAACPは「STOPキャンペーン」を通して、アメリカ人全般、そして黒人社会にも訴えます。私たちの歴史の品位を下げるのはやめましょう。「N-Word」の埋葬はその象徴です。
ヒップ・ホップ・アーティストたち、ラップの世界の人々、音楽映画業界の人々、アフリカ系アメリカ人の指導者たち、ぜひ参加してください。「N-Word」の埋葬とともに、私たちは過去の冒涜を葬ります。私たちを毎日冒涜するたくさんの言葉を、葬り去りましょう。
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NAACP「STOPキャンペーン」賛同宣誓
正しい社会形成を求める時、ラジオ、テレビ、映画、インターネットなどのメディアからのイメージほど影響力のあるものはありません。メディアに従事する人々は、それらの責任を持たなければなりません。人種差別や喧噪を撒くことは、私たちの尊厳の損失に繋がります。
STOP! 私たちの女性の尊厳を下げるのはやめよう!
STOP! 私たちの社会のイメージを暗いものにするのはやめよう!
STOP! 差別語の容認で私たちの歴史を汚すのはやめよう!
STOP! 私たちの社会イメージを下げる活動をしているアーティストや企業への貢献はやめよう!
START! 我々若者の可能性を否定する人々に向かって立ち上がろう!
START! 多様文化の前向きな共存を表現する、若者のお手本となるアーティストに賛同しよう!
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wikipedia.org ジム・クロウ法より:
http://ja.wikipedia.org/wiki/ジム・クロウ法
ジム・クロウという名は、ミンストレル・ショー(Minstrel Show、白人が黒人に扮して歌うコメディ)の1828年のヒット曲、「ジャンプ・ジム・クロウ(Jump Jim Crow)」に由来する。英国からの移民であったコメディアンのトーマス・ダートマス・”ダディ”・ライス(Thomas Dartmouth “Daddy” Rice)が演じて人気を博し、顔を黒く塗って黒人に扮するブラックフェイス・パフォーマンスを全米に広めた。ジム・クロウは田舎のみすぼらしい黒人を戯画化したキャラクターであり、着飾った都会の黒人であるジップ・クーン(Zip Coon)とともにミンストレル・ショーの定番キャラクターとなった。1837年までに、ジム・クロウは黒人隔離を指す言葉としても使われるようになっている。